礼拝

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 1年間をとおして毎週、新約聖書、旧約聖書の言葉を一つずつ暗誦します。最初はとまどうことも多く、分からないかもしれません。けれども今、自分はこんな問題にぶつかり大きな苦しみに直面している、あの聖書の言葉は今自分の苦しみにとって、どういう言葉をもつのだろうかと、きっと考えるにちがいありません。

2011年度 年間標語

           あなた方の中で苦しんでいる人は、祈りなさい。
           喜んでいる人は、賛美の歌をうたいなさい。
                  -ヤコブの手紙 5:13-

学院チャプレン 飯 謙

 苦しい時に祈れ――と、ヤコブは奨めます。このメッセージそのものは、聖書に限らず、どの信仰でも語られそうな内容です。ヤコブ書は、そのようなありふれた教えを語っているのでしょうか。

 ヤコブ書は著者について明示していませんが、伝統的にイエスの兄弟ヤコブと考えられてきました。年代はイエスの死と昇天から数十年を経た紀元1世紀の末だと言われます。当時、イエスをどう理解するか、いろいろな立場が現れ、まさに百家争鳴の状態にありました。ヤコブは、イエスの信仰の原点をいま一度見つめ直す議論を展開しました。どのような議論でしょうか。

 ここにあげた「苦しむ」と「喜ぶ」の原語(ギリシア語)は、どちらも用例の少ない、いわゆる希少語です。著者はどうやらこの語によって何か特殊なニュアンスを醸し出そうとしていると思われます。「苦しむ」に当てられた語(カコパテオー)は、旧約聖書のギリシア語訳のヨナ書4章10節に「他者の成長のために苦しむ」という意味合いの用例があります。そしてヤコブ書5章の文脈を見ますと、他者を覚えて祈るよう促しています。このテクストは読者を、隣人のために苦しみ、祈るよう導いています。

 「喜ぶ」(エウスュメオー)も、自身の身勝手な「喜び」を指す語ではありません。「他者を励ます」ことを意味します(使徒言行録27章22, 25節)。ヤコブは、他者を励ます時に、自らの力を誇るのではなく、神をたたえよ(賛美の歌をうたえ)と述べるのです。このテクストは、改めて、聖書の信仰が、自身を超える事柄と向かい合うことを示しています。

 隣人のために苦しみ祈り、神をたたえつつ他者を励ます――このテクストには「愛神愛隣」が記されています。本年はこの聖句の通りの生涯を送られた学院の創立者イライザ・タルカット先生の没百周年にあたります。この聖句から、わたしどもの学院の原点である、建学に際しての祈りを学びたく思います。

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【2011年度 1学期暗誦聖句】
4月 あなたがたの中で苦しんでいる人は、祈りなさい。
喜んでいる人は、賛美の歌をうたいなさい。
(ヤコブ5:13)
信じない者ではなく、信じる者になりなさい。
(ヨハネ20:27)
イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。」
(ヨハネ11:25)
5月 主御自身があなたに先立って行き、主御自身があなたと共におられる。
(エフェソ4:32)
神の恵みによって今日のわたしがあるのです。
(コリントⅠ 15:1)
生きているのは、もはやわたしではありません。
キリストがわたしの内に生きておられるのです。
(ガラテヤ2:20)
心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くしてあなたの神である主を愛しなさい。
これが最も重要な第一の掟である。
第二もこれと同じように重要である、隣人を自分のように愛しなさい。
(マタイ22章37-39節)
6月 主の鍛錬を軽んじてはいけない。
(ヘブライ12:5)
わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。
(ヨハネ14:27)
親切な言葉は蜜の滴り。魂に甘く、骨を癒す。
(箴言16:24)
愛をもって互いに忍耐し、平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努めなさい。
(エフェソ4:3)
主に望みをおき尋ね求める魂に主は幸いをお与えになる。
(哀歌3:25)
7月 主において常に喜びなさい。
(フィリピ4:4)
あなたがたの中で苦しんでいる人は、祈りなさい。
喜んでいる人は、賛美の歌をうたいなさい。
(ヤコブ5:13)

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【2011年度 2学期暗誦聖句】
9月 あなたがたの中で苦しんでいる人は、祈りなさい。
喜んでいる人は、賛美の歌をうたいなさい。
(ヤコブ5:13)
新しい歌を主に向かってうたい/美しい調べと共に喜びの叫びをあげよ。
(詩編30:3)
主はすぐ近くにおられます。
(フィリピ4:5)
主を畏れることは知恵の初め / 聖なる方を知ることは分別の初め。
(箴言9:10)
10月 何事にも時があり、天の下の出来事にはすべて定められた時がある。
(コヘレト3:1)
神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。
(コヘレト3:11)
幻がなければ民は堕落する。教えを守る者は幸いである。
(箴言29:18)
友のために自分の命を捨てることを、これ以上に大きな愛はない。
(ヨハネ15:13)
あなたがたがわたしを選んだんのではない。わたしがあなたがたを選んだ。
(ヨハネ15:16)
11月 何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。
(フィリピ4:6)
今や、恵みの時、今こそ、救いの日。
(コリントⅡ6:2)
あなたは知らねばならない。あなたの神、主が神であり、信頼すべき神であることを。
(申命記7:9)
御子はすべてのものよりも先におられ、すべてのものは御子によって支えられています。
(コロサイ1:17)
12月 神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。
(ヨハネ3:16)
神は、独り子を世にお遣わしになりました。
その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。
(ヨハネⅠ4:9)
主の栄光があなたの上に現れる。
(イザヤ60:2)

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【2011年度 3学期暗誦聖句】
1月 あなたがたの中で苦しんでいる人は、祈りなさい。
喜んでいる人は、賛美の歌をうたいなさい。
(ヤコブ5:13)
確かに未来はある。あなたの希望が断たれることはない。
(箴言23:18)
いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。
(テサロニケⅠ 5:16)
求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。
門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。
(マタイ7:7)
2月 涙と共に種を蒔く人は喜びの歌と共に刈り入れる。
(詩編126:5)
主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。それは朝ごとに新たになる。
(哀歌3:22-23)
キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。
(コリントⅡ5:17)
喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。
(ローマ12:15)
3月 イエス・キリストは、きのうも今日も、、また永遠に変わることのない方です。
(ヘブライ13:8)
神は、すべての人々が救われて真理を知るようになることを望んでおられます。
(テモテⅠ 2:4)
おのおの善を行って隣人を喜ばせ、互いの向上に努めるべきです。
(ローマ15:2)

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